A State of Trance 1000 NL @ Jaarbeurs, Utrecht
2021年にオランダで開催予定のA State of Trance 1000 NLについてご紹介致します。
Castor Tokyoで使用させていただいているWarp ShinjukuがDJ Mag Top 100 Clubs 2020で初登場62位を先日獲得致しましたが、Warp、WOMB、ageHa、Piccadillyをはじめとした東京や大阪の日本のクラブシーンの主要クラブを含めナイトクラブが緊急事態宣言で営業ができず皆のフラストレーションが溜まってきているとは思いますが、パンデミックが終わりまた皆でトランスを楽しめる日を夢見ています。
2020年現在の世界の大型トランスイベントをみてみると、ALDA eventsが手掛けるElectronic Familyが10周年と共にFinal Editionを迎えるものの、Dreamstate SoCal、Transmission Festival、Armin ONLY (THIS IS ME)、A State of Trance、Luminosity Beach Festival、ABGTといった単独のフェス級の有名イベントや、TomorrowlandやElectric Daisy CarnivalでFuture Sound of Egypt、VII、Trance Energy、Anjunabeatsといったブランドがステージ展開をみせたり、Kearnage、Subculture、Pure Trance、Open Up、In Trance We Trustといったレーベルナイトが展開されたりとクラブ規模のものも含めると数多くのイベントが存在しています。
そんな中、トランスファンがここ近年待ちわびているイベントがあります。ASOT 1000 NLとも表記されオランダで開催されるArmin van Buurenのラジオ番組であるA State of Tranceの1000回記念イベント。ASOT 1000 NL自体は2021年にUtrechtのJaarbeursで開催される事が決まっているようです。
A State of Tranceがフェスクラスの規模でオランダで最初に開催されたのがASOT 500 NLのことで、今から9年前。2-3月は同時期に毎年Trance Energyが開催されていたのですが、2010年をもってTrance Energy自体は終了し、2011年には意味不明のENERGYという脱トランスの方向性を取り、ちょうど2011年にオランダ国内のA State of Tranceがフェス級へ。ASOT 500 NL, ASOT 550 NL, ASOT 600 NLは1.5万人クラスのDen BoschのBrabanthallenで開催されていました。近年復活したTrance Energyですが、終了する年のTrance Energy 2010のHeadlinerはAbove & Beyondで生で見ましたが、Satelliteでしめましたが、その終わり方も感動でした。
このASOT 500 NLのLINEUP。近年のASOT 750 NL, ASOT 800 NL, ASOT 850 NL, ASOT 900 NL, ASOT 950 NLあたりと比べても豪華すぎます。
その頃はアーミンがDJ Mag Top 100 DJs 2010でクラウン、トランスシーンがEDMシーンに押されはじめる前なので、当然といえば当然ですが、ASOT 500 NLの半年前に発表されたDJ Mag Top 100 DJs 2010の結果からみると。。。
1位 Armin van Buuren、5位 Above & Beyond、7位 Gareth Emery、8位 Markus Schulz、20位 Aly & Fila、24位Cosmic Gate、32位 Andy Moor、33位 John O’Callaghan、34位 Roger Shah、46位 Sean Tyas、51位 Paul Oakenfold、62位 Myon & Shane 54、66位 Mat Zo、71位 W&W、77位 Daniel Kandi、78位 Arty、87位 Arnej、93位 Caudia Cazacu、97位 Sied Van Rielとその当時の人気DJの数が半端ない。また、Max Graham、Menno De Jong、Signum、Alex M.O.R.P.H.、Rank 1といった面子は2009年以前にランキングされており、EDMシーンで人気のUmmet Ozcanをはじめ、Tenishia、Orjan Nilsenといった面子はこの2011年のイベント後に人気が上昇していった。この頃のトランス界はArtyとW&Wが圧巻していた頃で、その年の10月発表の2011年度のDJ Mag Top 100 DJs 2011ではトランス勢がランキングを軒並みさげていたが、この両者はそんな逆境でも大ジャンプアップをした程であった。
スイスのホテル学校に通っていた事もあり、イースター休みを利用して、このASOT 500 NLに参加しました。Mat ZoとAshley Wallbridge半々→Arty→Alex M.o.r.p.h.(初)→Markus Schulz→Above & Beyond→Aly & Fila→Ben Gold→Myon & Shane 54(初)→Gareth Emery→W&W(初)とSean Tyas半々で見ましたが、特にすごかったのがW&W。21:00前から会場についておりW&Wが始まったのが05:45頃だったと思いますが、Gareth Emeryのセット時で大分疲労を感じていましたが、あの頃のW&Wのキレキレっぷりに吹き飛ばされてしまった感じです。
ASOT 500 NLは今思い返してもLineupがすごくよかったように思います。その思い出からASOT 650 MYに参加した頃にはASOT 1000 NLは絶対行こうと思っていましたが、ASOT 1000 NLが来年に近付きASOT 1000 NLは参加するという友人が多く存在します。ASOT 650 MYは何度もふれていますが、日本人が数多く参加した海外のイベントで凄く楽しかったです。
日付として最も可能性として高いのは2021年2月20日(土)で、UtrechtのJaarbeursで開催されたASOTは近年高確率で2月の3週目の土曜日です。またアナウンスはASOT 950 NLは2019年9月6日、ASOT 900 NLは2018年8月30日、ASOT 850 NLは2017年8月1日に発表されており、パンデミック次第でもありますが、今年の夏には発表されるはずです。ASOTのメアド登録をしておくと発表されるとすぐメールでお知らせがきます。
また早めのチケットの購入をする事で、Armin van BuurenによるOpening Setを1時間最初に楽しめる入場権があり、せっかく行くのであればこちらもマストです。ArminはメインでOpening Set 1時間、通常のピークタイムセット90分、またWAO138?!ステージで1時間プレイをしており、来年はファンからクラシックステージをリクエストされているので、それがかなうともしかするとVinylでのクラシックセットもありえるかもしれません。VinylセットはArmin ONLY Embraceでショーの最後で行われていましたし、ASOTのメインステージでもショーの最後に披露されていました。
またオランダでのA State of Tranceの週末はイベントが沢山開催されます。まずは木曜日のASOTスタジオでの生放送。私は今までブッキングを担当した外タレに連れられて幸運にも内部に入る事ができたのですが、友人の話ではスタジオ外の通路からガラス越しになりますが、そこは早めに並ぶと入れるとの事です。ASOT 1000 NLの週は数多くのファンが海外から訪れるので競争率は高くなるかもしれません。
私がASOT 500 NLに行った頃もありましたが、Luminosityが毎年ASOTのprepartyを同じ週の金曜日に行っています。Luminosity Trance Gathering 2021というタイトルになるはずです。
またASOT 950 NLではASOTオフィシャルのprepartyも開催されましたし、ASOT 900 NLではASOTオフィシャルのボートパーティーがprepartyとして開催されていました。
ASOT 900 NLまではずっとElevation AudioがPrepartyとAfter Partyをしていましたが、Elevation Audioは2019年のASOT 900 NLを機にイベントを終了。
Elevation AudioにかわってAdrenalin Sessionsというラジオ番組がプレパとアフターをASOT 950 NLでは続けています。ヨーロッパのトランスイベント団体はよくケンカして派閥分かれがあるので、恐らくそんな感じだと思いますが、ラインナップがしょぼくなったのが悲しい。。(日本でも色々派閥やら、プロモーター間の闘争というかある程度は色々あるのですが・・・。) ASOT 1000 NLではある程度知名度のあるDJを入れてほしいものです。
やっぱりASOT 500 NLとASOT 950 NLを比べると500の方が豪華さです。ASOT 1000 NLはJaarbeursで開催される為、サイドルームに限りもありますが、バックエリアを上手く会場にしたり、普段クロークになっているエリアをフロアにしてしまったり、通路となっているエリアを利用したり、会場の外をテントにしてフードエリアは外とか、何とか拡張を図ってもらいたいもの。
考えられるコンセプトとしては・・・
1. Main Stage (大物のみが登場、Armin、A&B、NWYR、Paul van Dyk、Ferry Corsten、Aly & Filaとか)
2. Who's Afraid of 138?! Stage (もはや大定番のステージ)
3. Psy Trance Stage (近年のASOT NLには欠かせないステージです。)
4. Road to 1500 Stage (いつも思いますが、コンセプトが曖昧なステージです。笑)
5. Prog Stage (近年再熱を見せているプログレステージ。)
6. B2B Stage (Trance Fusion 2015のように大B2B大会。例えば他のステージでBryan KearneyとJohn O'CallaghanとAly & Filaは別途登場し、ここではKey 4050とAly & Fila B2B John O'Callaghanで登場みたいなのがいいです。笑)
7. Classics Vinyl Stage - Millennium - (クラシックステージは案外普通なので、Armin ONLY EmbraceのようにVinyl Stageをトランスブームの90年代後半から2000年前半のクラシックにしぼって開催。Tiestoをどうにかここに・・笑)
8. Classics Stage - New Age - (2000年後半から2010年前半のクラシック。トランスの歴史も長くなってきているので、年代別にわけるのはいいと思います。W&WとGareth Emeryはここで登場してもらいたい。)
9. Girls Stage (ASOT 550 NLであった人気歌手と女性DJが登場したピンクステージの再来。是非Rinalyも入れてほしいものです。)
10. New comers Stage(普段ASOTでかかっているプロデューサーではあるが、巨大フェスにはまだ出ないようなプロデューサー。Xijaro & Pitchをここにいれてもらいたいです。)
この案は既にArminとRubenにメールしました。このアイディアでなくてもいいので、1000回記念なので、10ステージほしいところ。
トランスファンならば人生で一度は本場オランダのA State of Tranceを体感してもらいたい。できるなら、ASOT 1000 NLという節目が良いチャンスだと思います。私も行く予定でいるので、何かご相談等あればご連絡いただきたいと思います。コロナで世界的にイベントがキャンセルとなっており、トランスを大音量で楽しめる環境が絶たれていますが、こういった大きなイベントに参加するという夢と共に日々の生活を頑張っていければと思います。
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