Unkonscious 2020-5 "Unkonscious Festival 2020 After Party - King of Clubs - (Hard Trance Classics)"


前記していた記事を読んでいただいた方は私がこのHard Trance ClassicsのAfter Partyを楽しみにしていたのお判りでしょう。現代のトランスシーンではマイナーとなってしまったハードトランス。

 

今のトランスシーンでプログレッシブ、テックトランス、アップリフティングトランス、サイトランス、ビッグルームと細分化されていますが、かつてトランスブームが起こった90年代後半から00年代前半の時代はダッチトランス、ジャーマントランス、バレアリックトランスといった国や地名がついた分類や、ユーフォリックトランス、ハードトランスといったように音のタイプで分けたカテゴリーもあり現代よりもシーンが大きかっただけあってより細分化がされておりました。Scot Projectも出身のドイツはかつてハードトランスの名プロデューサーを多く輩出し、ハードトランスシーンになくてはならない国であったほど。

日本も世界のトランスブームと共に多くの有名箱がトランスのパーティーを毎週末開催、ハードトランスシーンはというとYoji BiomehanikaがHard Trance + Hard House + Hard TechnoといったハードなダンスミュージックをHard Danceと提唱し、世界的なHard Danceシーンを牽引していました。その頃のYoji BiomehanikaはDJ Mag Top 100 DJsではそのシーン内でトップのランキングを誇りDJ Mag Top 100 DJs 2005では32位をマーク伝説的なSensation Black 2004のヘッドライナーをはじめ世界の国々のビッグフェスでヘッドライナーを務め、ハードトランスシーンに貢献していました。

 

日本のハードシーンを象徴するイベントBanginglobeがavex trance 2002内でstage 2として2002年4月13日(土)に幕張メッセで開催されました。

- velfarre Cyber TRANCE stage -

Ferry Corsten, Johan Gielen, Push (aka M.I.K.E.), Rank 1 (Live), Dave 202 & Phil Green, John Robinson, DJ Shinkawa, Remo-con, Dragon, Tetsuya, Mitsuki

- Banginglobe stage -

Yoji Biomehanika, lab-4, Hennes & Cold, Derler & Klitzing, Spacefrog

今では考えられないラインナップでした。Yoji BiomehanikaのUltra Pumpin(大阪)やVIVA/GIGA(東京)にはScot ProjectがゲストDJとして招かれ、2014年のagefarreでもGuest DJにScot Projectが登場しましたが、velfarreのCyber TRANCEにもScot Projectは登場し昔は今よりも頻繁に来日をしていたものでした。

 

余談がすぎましたが、時はたち今は2020年。ハードトランス全盛期にプロデューサーとして活躍はしていませんでしたが、ハードトランスDJとして活動していたRAMIndecent NoiseLuminosityやクラシックイベントでHard Trance Classic Setを披露しており、またピークタイムに登場するScot Projectはトランスブーム時から今でも活躍する数少ないハードトランスDJ。そしてUnkonsciousオーガナイザーのLonskiiによるハードトランスクラシックセット。とても楽しみにしてました。

 

オープニングはRAMが担当。前日のプログレセットでは色々書きましたが、RAMは元々ハードトランスDJとしてキャリアをスタートしているので、こちらは彼の得意とするところ。良いオープニングセットであったと思います。またSimon Patterson B2B John Askew Open To Closeでは早い時間帯からお客さんが来ていましたが、Hard Trance Classicsでは早めのお客さんの入りはプレパと比べると悪かったように感じます。

 

太いシンセライン、太いベースの効いたトラックが炸裂。私が大好きなハードトランスというとどちらかというとDuMondeAlphazone、Scot Projectといったハードながらメロディックでユーフォリックなハードトランスがドストライクなので、ピークタイムまでまずはRAMのオープニングを楽しみます。

 

変態サウンドが売りのMental Asylum Records主宰Indecent Noiseは昔の楽曲の自身の新しいRemixやまたはオリジナル等挟みながら上手くRAMからの流れを引き継ぎます。今でもAcid TranceやHard Tranceの系統のプロダクションを続けるIndecent Noiseだけあってさすがです。

 

Cyber TRANCEでもお馴染みですが、やはりこれはあがります。Warp Brothers, DuMonde, Cosmic Gate, Voodoo & Seranoといったアーティストはハードトランス界隈ではお馴染みでしたが、かかるとやっぱりあがります。

 

Trance Fusion 2015Luminosity Beach Festival 2017DuMondeがOn The Move投下した時も号泣してしまったのですが、Indecent Noiseが何の前振りもなくぶっこんでくるOn The Moveは一気にあがりました。Cyber TRANCEで使い古された感あるかもしれませんが、良い曲は良いんです。この時もその時もその瞬間を楽しみたく録画はしませんでしたが、あとになって思うと録画しなかった事を悔やみます。。。

 

この日もDan Stone, Asteroid, Roger Shahと遊びに来ているUnkonscious Festival出演陣もいましたが、土曜日であった為既にアジアツアーに出てしまっているDJも。

 

Indecent Noiseのセットも大いに盛り上がりました。

 

待ちに待ったScot Projectの登場!プレイ前にScotにLをリクエストしてみたのですが、微妙な反応をしていました。。。

 

ピークタイムに登場のScot Project盛り上がりました。

 

1:38:03 - 1:38:06のビデオのところでDJブースにお礼に行ってるのですが、16年越しの夢やっと叶った瞬間でした。Scot Projectは6-7回くらいでしょうか、何度かギグを見ているのですが、いまだリクエストはしたことはなく初めてのリクエストでScotが"L (Want Your Love)"をかけてくれました!(ToT) 泣きました。

 

いつ聞いても良い曲は時代を超え良いんです。

 

Scotが2001年に放った不朽の名作Overdriveで〆。最高でした。ハードトランスを昔楽しんだ世代にしてみたら、「ああ、我が青春!」って感じの〆の一曲。笑

 

最後はオーガナイザーLonskiiの登場。人気オーガナイザーだけあってお客さんがひかず、当初はFOB UとのB2Bのようでしたが、セット前半をLonskii、後半をFOB Uとソロでプレイしていました。Lonskiiはベースやシンセの太い、またあまりメロディックではないハードトランスを好んでおり、私と好みは違うのですが、彼のセットを小一時間楽しんでから午前3時前に帰路につきました。

 

これで4.5日間のオフィシャルパーティーは終わったのですが、実はRoger ShahのシークレットSunlounger Chill Out Sunset Setが開催前日の2月4日にあったり、日曜日当日告知でアフターパーティーのアフターパーティーが非公式(?)で2月9日の午後4時から午後9時にあったりと逃したものもありますが、内容はかなり濃いイベントであったと思います。Luminosityは4日間毎日11時間続いて4ステージとまわりきれないのですが、Unkonsciousの方が適度なペース配分というかリラックスもできるのでよかったと思います。ステージが1つの方がLuminosityのように常に見たい人のところに行かなくてすんで楽です。

 

Transmission Bangkok 2017はアジア開催初年度であった事もあり日本からの参加は10人ちょっとでしたが、二年目のTransmission Bangkok 2018は上の写真以外にも多く参加しており、30人弱は日本から参加していたように思います。

 

A State of Trance 650 Malaysiaは会った人や来ていた話を聞いていた人を含めると40-50人ほど日本人が参加していました。ASOT、Armin ONLY、Transmission規模がアジアで開催されると海外遠征する人も多いように思います。

 

タイのプーケットは観光地化しているだけあって海外旅行あまり行ったことない人にも行きやすいですし、値段も落とせば宿泊費も二人で1泊3000円前後とリーズナブルなお手頃価格で、日本から飛行機の乗り換えは必要ですが、格安なチケットを早めに抑えれば3-4万円で日本から往復する事ができます。プレパとアフターパーティーの会場であったSkylightは屋根があるように見えますが実はビルの屋上にあって室内にいるようで実は屋上といったベニュー。トランスを外で浴びたい人にはUnkonscious Festival間違いなくお勧めです。ラインナップにもよるかなとは思いますが、恐らくUnkonscious Festival 2021は日本からの参加者が増えそうな気がします。ご読了ありがとうございました。